はい!てんぷらちゃん

ゲームで義務教育を終えた男がスマブラや学問を通じて考えたことを殴り書きするブログ

英語学習の覚え書き

最近スマブラ海外勢の友達と久しぶりに会って話す機会があり、お互いの言語について話すことが多くありました。
「そういえば自分ってどうやって英語を身に付けてきたのだろう」と振り返るきっかけが与えられたのでメモ書きとして。

 

背景

私の英語に関する経歴としては、中学で赤点、高校で盛り返してそこそこ得意科目、大学では結構英語を使う環境で、第二言語習得という分野を専攻していました。

今は仕事ではそんなに英語を使ってないです。
仕事でごくまれに翻訳案件があったり、たまに海外の取引先がいたり等。
技術系のドキュメントやチュートリアル動画、海外大会関連で触れることが一番多いです。

一番勉強したのが高校生~大学生の頃だったので、その時を振り返りつつ意識したことをいくつか紹介します。


高校時代

モチベーション

初っ端から意識とは関係ない内容ですが、モチベーションは重要なファクターだったと思います。

受験勉強として英語に取り組みつつも、「目先の受験に囚われてるのはダサい、自分はもっと将来を見据えて生きていくための技術として英語を学ぶんだ」という逆張りかつ現実逃避の思い込みをしながら取り組んでいました。

また高校と予備校に1人ずつ、それぞれ別ベクトルで尊敬できる英語の教師がいました。

それなので、

- 道具として英語を使えるようになりたい

- 尊敬する教師のように論理的に考えられ、教養がある人物になりたい

あたりが主なモチベーションでした。

文法

私はとにかく文法から入りました。

私はルールを覚えて当てはめる人間なので、このアプローチは相性が良かったです。
文法を覚えて構文解釈ができれば文の解釈が決まるという安心感がありました。

音読

たぶん次に音読を意識していました。

文法が分かると意味の切れ目が分かるので、音読の際に意味を意識しやすくなったのを覚えています。
意味の切れ目単位で一息でしゃべれるようになると流暢さが上がることを感じました。
格ゲーの長いコンボを分割しながら練習する感覚と同じだと思います。

文法を意識しながらシャドーイングをすると自然と英語らしいイントネーション(文単位での抑揚)になり、そのままさらにネイティブっぽく喋ってみようと発音やアクセントが意識されたのを覚えています。

 

大学時代

テンプレを覚える

スピーチ用、エッセイ用のテンプレを覚えさせられました。
フォーマット(Intro, Body, Conclusion)や頻出フレーズ (Today I'm going to talk about~みたいなやつ)  を覚えることで、コンテンツに割く意識を増やしたり、アウトプットのスピードを上げられたりしました。
トレモでコンボが安定すれば差し合いに意識を割けるようになるのと同じだと思います。

動詞句、語彙のチョイス

ネイティブスピーカーの発話を聞いていると、日常会話で使われている単語が基本的な語彙 (get, take, make, goとか) であることが多く、単語帳で勉強してきた謎の単語たちが使われていないことに気付きました。

語源を考えると、基本的な語彙は英語の祖先であるゲルマン系の語彙であることが多く、小難しい雰囲気の語彙は大体フランスやギリシャローマが元ネタなことが多い気がします。

日本語に置き換えると、漢語やカタカナ語より和語の方がなんとなく馴染みがあってカジュアルな感じになるのと近いと思います。

できるだけゲルマン系の基本的な語彙 (get, take, make, goとか) と前置詞から成る動詞句で表現できるものを増やすと日常会話っぽくなるかなと思い、覚えようとしていました。

適切な訳は分からないですが、多分こんな雰囲気なんじゃないかなと思います:

I will progress from Pools.  予選突破する
I will make it out of Pools. 予選抜ける

うろ覚えの第二言語習得論の観点から振り返り

もうほとんど覚えていないですが、私は一応この分野の専攻だったので、「自分がやってきたことって理論的にはどうだったんだろう」という振り返りをうろ覚えでしてみます。

モチベーションの話

モチベーションにはいろいろ種類があり、内発的なもの、外発的なものに加え、どういう自分でありたいか、といった認識もその範疇にあるみたいです。

尊敬する教師を通じて、英語を話す自分の理想像のようなものを持てていたのは大きかったようです。

また、英語で話さなければいけない環境に放り込まれると、否が応でも「話せない自分」というネガティブな自己認識と向き合わざるを得ないので、そういった刺激も時には効いていたかもしれないです。

 

参考

www.nihongo-appliedlinguistics.net

文法とか語源とかの話

人間が第二言語を習得するにあたり、無意識に覚える割合と認知・分析的に覚える割合を考えたときに、ある程度成長したら後者の割合の方が大きくなる、みたいな話があります。

ふわっと世論として「文法よりもコミュニケーションでしょ」みたいな風潮がある気もしますが、大人になってしまった今、ルールや周辺知識から身に付けていくアプローチも結構理に適っていそうです。

文法のルールや語源について合理的にとらえる方法はそういう意味ではハマっていた気がします。

 

最近は

最近は、現状でも海外勢とある程度コミュニケーションが取れることが分かったので、言語習得的な向上心はそんなに無くなりました。

ビジネス文章もChatGPTが翻訳してくれますし。

一方で、スラングやネットミームを教え合うためにある程度テンポよく話せるようになりたいなとは思っています。

特に何もしてないですが……