#スマブラSP篝火 スタッフオフレポ 感染症対策など #スマブラAdventCalendar2020
こんばんは、てんぷらです。
Calendarのスペル、最後 -ar か -er かいつも不安です。
はじめに
この記事は、寝椅子さんが主催する『スマブラAdventCalendar2020』企画の14番目の記事にあたります。
クリスマスを待つアドベントの期間に1日1記事スマブラに関する記事が投稿される企画です。
前回の投稿は主催者の寝椅子さん。
格ゲーみたいなキー表示をスマブラに出す為にクレイジーな電子工作をする様子が綴られていました。
企画参加者の記事一覧はこちらから。
イントロ
さて、2020年12月13日に開催されたスマブラオフ大会「篝火」にスタッフとして参加しました。
この記事では、篝火スタッフが "いま" 大会を開くにあたって取り組んだ感染防止対策について紹介します。
対策について共有することで、
・今後篝火に参加する方がより安心できるように
・今後大会を開く方のヒントにできるように
と思い筆をとりました。
この記事中で述べる考えは、あくまで私いちスタッフの考えであって大会の総意ではありません。
逆に、この記事であげる取り組みは各スタッフの研究と創意工夫と努力によるものです。
今回特に誰が何をしたという話はしませんが、該当するような内容のツイートを見つけたらRT等していただけるとそのスタッフも私も嬉しいです。
結構固い感じの内容になりますが、ご容赦ください。
経緯
篝火という大会には、コロナ禍の関東で継続的に中規模大会を開くという目的があります。
コロナ禍にあってもオフライン大会の火が消えないよう、篝火に薪をくべ続けるようなイメージを持っています。
そのため、感染防止対策は大会の前提であり、何よりも重要なファクターでした。
感染防止対策の根拠
対策をする上で依るべき根拠がいくつかあります。
会場大田区産業プラザPiO 利用規約
会場が提示するルールはマストです。ここを遵守するところから始めます。
不明点など、何度かスタッフが施設担当者とすり合わせしています。
厚生労働省
本質情報が載っています。
「咳エチケットとは何か」「アルコール消毒はどういうものを使うべきか」「換気はどのように行うべきか」など。
東京都感染拡大防止チェックシート
東京の飲食店等にある、虹マークが入ったステッカーを取得するために必要な項目がチェックリストになっています。
業種別にチェックシートが別れていますが、ゲームのユーザーオフ大会であれば「イベント編」のものを使うのが適していると思います。
申し遅れましたが、本大会は「東京都感染拡大防止チェックシート(イベント編)」の要項を満たし、ステッカー登録をしております。
— 篝火(かがりび) /関東スマブラオフ大会 (@KAGARIBI_smash) 2020年12月14日
次回もぜひ安心してお越しください。#スマブラSP篝火 pic.twitter.com/zBya2hygSj
その他
クラブハウスや展示会の参加ルール・注意事項
政府・都発の情報提供
マエスマTOP#4の大会ページも大変参考にさせていただきました。
取り組み一覧
登録管理
- 体温の回収
- 氏名及び緊急連絡先の回収
- COCOAインストール
- 人数制限
行動管理
- マスク
- 咳エチケット
- 大声を出さない
- 手指の消毒
会場管理
登録管理
体温
会場の要請です。
参加者は家で体温を測ってから来場することになっていましたが、忘れた人が現地でも測れるよう非接触型の体温計を用意しました。
朝出発前に体温計の写真ツイートするやつ、ちょっと流行らせたい気持ちがありました。
#スマブラSP篝火
— てんぷら/Tempra (@tempra_chan) 2020年12月12日
よろしくお願いします pic.twitter.com/XTYmrzMBSU
氏名及び緊急連絡先の回収
万が一参加者から感染者が出た場合、保健所が行う検査に資するために必要な情報です。
これも会場の要請です。
smash.ggには氏名登録欄があり、アカウント作成時にメールアドレスが必須となるため、集計しやすい環境は整っていました。
smash.ggに氏名を登録していない人には、専用のGoogle Formから記入していただきました。
Google FormのリンクのQRコードを印刷して受付に配置しました。
この情報は1ヶ月間保管する必要がありました。
COCOAインストール
接触確認アプリです。
こちらもDL用のQRコード(Google Play, App Store)を受付に用意しました。
大会から2週間経って何も通知が来ず、感染報告もなければ篝火第一回が無事成功したことになります。
あとは祈るのみ。
人数制限
今回の会場「大田区産業プラザPiO 小展示ホール」は、平常時の収容人数が300人の会場です。
現在は会場側の規定により収容人数が半分の150人が上限となっています。
大会参加者128人に対してスタッフが10人強、関係者(カメラマン等)を呼ぶと一瞬で150人の上限を叩きます。
今回キャンセル数が普段より格段に多かった(128人中55人)ことによる対応のヒューマンエラーやsmash.ggの申請人数超過もあり、最終的な選手数は133人となりました。
その節はご迷惑をおかけしました。
最終的な合計参加者数は148人となりました。
上限人数は万が一にも超過してはならないので、次回以降はミスを起さず機械的に参加者数を管理するフローを確立する必要性を感じました。
行動管理
マスク
皆さん着けてきてくださいました。ありがとうございます。
咳エチケット
これは会場の要請で、咳をする際のエチケットを徹底することが求められていました。
私はこの用語を知らなかったのですが、厚生労働省にそれ用のページが存在しました。
大声を出さない
どうしても決定的なシーンだと反応して声が出てしますことはありますが、普段より皆さんガヤなど抑えて協力してくださいました。ありがとうございます。
今回は声を出さなくても盛り上がれるような観戦グッズを用意しました。
#どこまんWIN#OMNart pic.twitter.com/Jqy80nzNu9
— きみさん🐰 (@kimi_jojo69) 2020年12月13日
ちなみにこのプレイヤーうちわ、素材さえあれば200円くらい(団扇100円 + A4光沢紙1枚120円)で作れます。
今後も引き続き参加者が大会に没入できるような取り組みを模索してゆきます。
手指の消毒
アルコールボトルを設置しました。
濃度や消毒液の種類については厚生労働省のページが役に立ちます。
液体によっては手が滑ってプレイに支障が出るような噂も聞くので、有識者が求められています。
会場管理
ソーシャルディスタンス椅子配置(バミリ、パーティション)
対面なら2m、横並びなら最低は1m開けてくださいとの要請でした。
今回使用したテーブル幅が1800mmで、テーブル間200mm間隔をあければ選手間に1m間隔を開けられる計算でした。
ステージ上の対面台は2m間隔を開けています。
観戦席は1m間隔で配置されています。
ここはスタッフの努力なのですが、ソーシャルディスタンスを意識するべく地道なバミリが行われました。
今日篝火参加した人も視聴してくれた人も参加キャンセルの判断してくれた人もありがとうございました〜。
— てんぷら/Tempra (@tempra_chan) 2020年12月13日
てうがよろしくお願いします。 pic.twitter.com/RxSGzk9Ljk
※テープを貼ったのは私ではありませんが、この写真が好きだったのでツイートしました。
そういった理由から、間隔を保てない「3人負け抜けフリー対戦」は禁止とし、1台につき2人を徹底させていただきました。
徹底するなら選手間にアクリルパーティションを設置するなどすべきでしょうが、予算の問題や会話の少なさを考慮して間隔をあけることのみ行いました。
なお、会話が起こる実況解説席は、間隔を取った上で仕切りを入れています。
また多数の人と接触する受付には透明な衝立をDIYして用意しました。
二酸化炭素濃度測定による適切な換気のモニタリング
換気が効果的に行われているかどうかの指標として、CO2濃度を測定することが一つ方法として挙げられていました。
【スマブラ大会のコロナ対策】
— SHIGあいば🌽ヨッシー着ぐるみの人 (@aibakn) 2020年12月13日
篝火はコロナ対策でCO2濃度を計測してました!!
施設の換気を信頼しながらも、目に見える数字で換気の強さ調整を管理できました。 https://t.co/ogw93PL4CH pic.twitter.com/BAqX8Jkgu0
1000ppmを越さないように換気をすると良いらしいです。
現地ではCO2濃度を定期的にモニタリングしながらホワイトボードにプロットし、グラフ化していました。
また1000ppmを叩きそうになる前に換気を強化するという運用を行いました。
スタッフとしては換気の目安として大いに役立ったのですが、参加者からどう見えていたか気になっています。
また、下記リンクの情報は大会後に気づいたのですが、CO2モニターの置き場所としては「測定器の位置は、ドア、窓、換気口から離れた場所で、人から少なくとも50cm離れたところ」が望ましいらしいです。
今回そうとは知らず入場者から見えやすいように入り口に置いていたので、次回以降は改善されます。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000698848.pdf
試合毎の消毒
理想を言えば全台対戦毎に椅子等の消毒を行うべきではありますが、さすがに現実的ではありませんでした。
トーナメントの人数がある程度絞られてきたあたりから、椅子や机といった手が触れる場所を消毒しました。
ここも地道なスタッフの努力があるところでした。
会場備品の消毒
こちらも会場の要請で行いました。
使用した備品(机、椅子、ステージなど)は返却時にアルコールシート等による消毒を行います。
数が多いのと、物が大きいので本当に大変だったと思います。
この行程があるので、普段より早めに大会を終えている必要がありました。
終わりに
現実問題として、完璧な対策を行うことは難しいです。
それは予算・人員・時間の問題から難しくなっています。
一方で逆説的ではありますが、企業が予算の中で行うイベントに比べて、感染防止対策に拘れる余地が大きい部分もあります。
それは収益性の優先順位が低いからです。
利益を挙げるために全体の予算の中から感染防止対策の予算を決めてその中でやりくりする、といったことを考えなくて良いために、普段演出や付加価値的な部分に回す予算を丸々感染防止対策に当てて、企業でもやらないような対策を講じることができます。
これらを踏まえて、もし今後有志の大会を開く方々がこれを読んでくださっていたら伝えたいことがあります。
それは、上に挙げた対策をすべて実施する必要はありませんが、逆に施設や政府や自治体が開催の要件として書いていないことでも、必要があると考えれば実施して良いということです。
もちろん会場や自治体の要請はマストですが、完璧はどこまで行っても達成できない一方で、マストの対策を踏まえた上で追加の対策はいくらでもしようがあるということです。
有志大会は業界ガイドラインのようなものが観測範囲で存在しない催し物なので、情報共有できたら嬉しく思います。
事前に相談・情報共有くださったまえだくんさん本当にありがとうございました。
最後に、篝火第一回は12/13に終了しましたが、ここから2週間参加者から感染の報告等が出ないことを確認して初めて成功と言える大会です。(万が一出た場合は適切に対応いたします)
第二回が来年1月24日と発表され、今後も継続開催する予定ですが、継続開催には参加者一人一人の協力が欠かせません。
引き続き「手うが」よろしくお願いします。
改めて参加してくださった選手、事情があって参加を辞退した判断をした方々、視聴者、スタッフ、関係者の皆さま本当にご協力ありがとうございました。
またきてね!
篝火スタッフでした。
追伸
今回感染防止対策以外のスタッフ仕事としては、カメラ操作をしました。
てぬへさんのカメラ。
今日の篝火の配信カメラこんな感じ#篝火 pic.twitter.com/OYn9buvaQd
— SHIG | Tenuhe (@tenuhe) 2020年12月13日
選手をカメラで追いかけるのは始めてだったのですが、ピントを合わせ続けるのは難しかったです。
アーカイブ見直してピンボケしているのを見るのが心苦しかったです。申し訳ない。
また、敗者を映すのは想像以上に勇気が要ることが分かりました。
視聴者は負けた選手のリアクションも観たいだろうなとは思いつつも、うなだれている選手にカメラを向けられるほど肝が座っていませんでした。
SSC2019 Zackray vs MKLeo戦のカメラマンを改めて判断が早いなと思い知らされました。
現在は情勢を鑑みると、人をたくさん入れて声を出して熱狂を作り上げるというオフ大会の醍醐味の一つを作れない状況にあります。
その分かっこいい映像表現や照明演出、ド派手な音を出すなどといった、安全に五感を刺激できるギミッグを用意して大会に没入できる取り組みをしていきたいと考えています。
選手の邪魔にならないことが大前提ですが。
いずれ大規模大会が開けるようになった時に活かす意味でも、この期間で腕を磨いておきたいですね。
演出のモチベーションが高いスタッフが多いので、次回以降もっと観応えのある大会にできるよう頑張ります。
スマブラ Advent Calendar2020
この記事は、寝椅子さんが主催する『スマブラ Advent Calendar2020』企画の14番目の記事です。
クリスマスを待つアドベントの期間に、1日1記事スマブラに関する記事が投稿される企画です。
明日はCitranさんがスマブラについて思うことを書いてくださるそうです。
ゼロから始めるVIPの入り方という記事を書いている方です。
楽しみにしております!