あなたの記事は「もっと評価されるべき」──その記事、「誰に向けて」「何の為に」書いた?──
こんにちは。ちょっと真面目な記事を書いてみました。てんぷらです。
最近、身の回りでブログを書いたり動画で発信したりする人が増えてきました。
好きな人の魅力を人に伝える記事。
属するコミュニティを盛り上げるために撮った動画。
ゲームのテクニックや知識を伝える記事。
自分の好きなものを人に伝えるっていいですよね。
みんな一人ひとりが好きなものを共有したら、この世界をポジティブな感情で支配できる気がする。
ただ、一方でこういうおせっかいな気持ちも芽生えてしまうんですよね。
「もっとこうすれば言いたいことが伝わるだろうに……!」
「めっちゃいいこと言ってるんだから、もっと宣伝すればいいのに……!」
「もっと評価されるべき」ってやつです。
それを踏まえて今回の記事では、ブログ・動画等の発信活動をしていて、コンテンツをもっと伸ばしたい!と考えている人たちのために、ヒントとなる三つのアイデアを紹介します。
その三つとは、
- ターゲット設定……「誰に向けて書いたか?」
- 目的設定……「その記事を通じて何を分かって欲しいのか?」
- サムネ設定……「どう宣伝するか?」
です。
それぞれ順に見ていきましょう。
1. ターゲット設定……「誰に向けて書いたか?」
1つ目のアイデアは、ターゲットを設定することです。
「オーディエンスを意識する」と言いかえることも出来ます。
なぜターゲットを設定するのか。それは、読み手と文脈を共有するためです。
「文脈」は意味の広い言葉ですが、上手く説明しているブログがあったので引用します。
文章を読んで、わかった、というのはどういうことかという説明のなかに、文脈という用語が出てきます。
文脈とは、物事・情報などが埋め込まれている背景・状況のことを指す、のだそうです。
これは何の話かということ。どんな状況の話なのかということ。これが、わからないと、文章を構成している各部分がつながらない。それが、文脈です。
まだちょっと抽象的ですね。
例えば、これから上手くなりたいゲームの初心者に向かって、基礎知識や専門用語をバンバン使って中級者向けの駆け引きのやり方を教えても仕方がないですよね。
あるいは、3次元のアイドルが気になるけどにどんな人がいるかも分からないような人に向かって、具体的なグループの特定の曲の歌詞がめちゃくちゃ深い、特定のメンバーの八重歯がめちゃくちゃかわいいみたいな話しをしても、いまいち伝わらなさそうですよね。
そういうことです(伝えられたかなぁ……?)。
オーディエンスを設定すると、書く内容に対してそのオーディエンスの知識レベルを想定することが出来ます。
「あいつらアホだろうからアホ向けに書いてやろw」という意味ではないです、念の為😂
「今から伝える相手はこのくらいのことまでは知っている、ここからは知らないだろうから専門用語を言い換えたり、説明的にしたりしてみよう。」
「これを読む人はきっとこの界隈に馴染みがないから、基本的な文化のところから書かなきゃいけないな。」
ということを想定できるようになるということです。
会話のような相手の見えるコミュニケーションだったら無意識的にやっていることだと思います。
情報の受け手が不特定多数であるブログや動画だからこそ、改めて「誰に向けて発信するか」を明確にし、意識することで、コンテンツがより伝わりやすくなります。
2. 目的設定……「何を分かって欲しいのか?」
2つ目のアイデアは、目的を設定することです。
つまり、「何を分かって欲しいのか?」、あるいはさらに「見た人/読んだ人にどんな変化が起こってほしいのか?」という目標を設定することです。
ここで注意したいのは、「何を伝えたいか」ではないところです。
「何を伝えたいか」は内容であって、目的を達成するための手段です。相手に伝わり、なにかしらの化学変化を起こすことが目的です。
(頭の中整理するためだけに書いた記事とかなら別です。それはこの記事の主旨に合ってないのでカバーしません。)
目的を設定する利点は3つ。
目的を設定すると、適切な「メディア」と「文体」が決まり、そして「目的に沿わない情報が混入すること」を防げます。
2-1. 適したメディアが決まる
ゲームのテクニックなど、動画で見せたほうが見る人は理解しやすいと思うなら動画で発信します。
イベントのレポートや細かいデータなど、写真や表を交えながら説明すればわかりやすいと思うならブログで発信します。
2-2. 適した文体が決まる
同じゲームのオフ大会のレポートをするのでもいろいろな文体の使い方があります。
大会の興奮のが冷めやらぬ中、会場に来れなかった人もこの気持を共有してほしい!と思うなら、淡々と会場の様子や勝負の結果を説明するよりは体言止めや言い切りの多くしたり、かぎかっこ付きのセリフを多くしたりして臨場感を出す文体が適しているでしょう。
対戦の中で反省点が多々見つかり、それを共有して見る人の参考に出来るように書こうと思うなら、臨場感はそれほど重要ではないのでわかりやすく状況を整理するような書き方が適しているでしょう。
2-3. 目的に沿わない情報が混入するのを防ぐ
ブログ書いてると、「あれも書きたいしこれも書きたいし〜〜」ってなりませんか?
俺だけか?!
伝えたいことはたくさんあって文章がごちゃごちゃしてきた時、「この記事の目的は何だ?読者はここから何を読み取るんだ?」と自問し、それを推敲するときの評価基準にすることで、不要な情報の混入を防ぐことが出来ます。
3. サムネ設定……「どう宣伝するか?」
ここで言うサムネとは、画像に限らず宣伝ツイートなども含めた宣伝方法ということにしてください。
記事本文や動画本編よりも宣伝ツイートやサムネイル・タイトルの方が必然的にインプレッション数は多くなります。
「人に伝えたい!」という思いで発信するなら、この部分凝るのは当然ですよね。
自分の記事のタイトルが検索結果にリストアップされた時。
自分の動画の宣伝ツイートがTwitterのタイムラインに流れた時。
リンクを踏んでもらうためには、目を留めさせる必要があります。
そのために必要なことは何か?
答えは、「感動を与えること」。ちょっと科学的に言うと、「頭に適切な負担をかけさせること」。
このことが、目を留めさせる上で必要だと私は考えます。
ざっくり言うと、タイムライン眺める時に「ん!」と思わせるということです。
どうしてこれが必要かと言われると、特に理由はなくて
「自分がリンクを踏む時はだいたいこうだから・・・・・・。」
としか言えないんですけどね😂
あなたもそうではないですか?
以下では、「感動を与える」「頭に適度な負担を与える」ための8つの戦略を挙げました。参考にしてみてください。
3-1. ネームバリュー
初っ端からこれかいwって思いました?
いいから最後まで読んでください。
多かれ少なかれ、みんな
「プロが書いた記事だ!読も〜〜」
ってなりますよね。
名前が売れてる人なら、宣伝文句の中に名前を入れるのが最も手っ取り早いです。
ぼくはそういうの無いので羨ましい〜〜〜〜〜
ただ、一つ注意点があります。そしてこれが、8つの戦略としてネームバリューを取り上げた理由でもあります。
有名人は、必ずしも別の界隈でも有名とは限りません。
もちろん発信意欲の高い人なら、複数のコミュニティを跨いでいることもあるでしょう。
それでも、より広く情報が行き渡ることを期待するなら、ネームバリュー以外の戦略も取ったほうがいいと私は考えます。
3-2. 「書きました。」「上げました。」
これは宣伝ツイート等で用いることの出来る戦略ですね。
私はこれ地味に大切な要素だと思っています。
これを見ると、
「あ、〇〇さんが書いたのか、見てみよう。」
となるかもしれません。ネームバリューと言うほどでもないですが、自分を知ってくれている人に対して有効です。
あるいは、特に文章を書く人なら、「頑張って書いたんだろうなぁ。」とその筆者の苦労に共感してリンクを踏んでくれるかもしれません。
そして単純に、その宣伝ツイートが「他人が書いた記事をシェアするだけのツイート」と区別することにも役立ちます。
意外と紛らわしいんですよね、「この記事をシェアする」みたいなツイート。
シェアした人が書いたのかと思ってリンク踏んだら別の人の記事だった〜みたいな。
3-3. 派手なタイトル
「〇〇すぎワロタwww」とかです。
派手でなくても印象的なタイトルは目に止まりやすいですよね。
若干のまとめサイト感がありますが、逆にそういうネタとして受け取ってもらえるかもしれません。
3-4. 前述したターゲットと目的を明記する
これによって、これを見た人は
「自分はこのターゲットに属しているか?」
「この記事はこういうことを目的としているようだが、わたしにとってそれはうれしいか?」
と考えます。
考え始めた時点で目に留まる以上の関心を引く事が出来ているわけですね。
また、仮にこれを見た人が「自分はターゲットに入っていない」と思っても、記事が想定している対象と目的を把握することで、読む上での心構えや心の準備が出来ますよね。冒頭でも言及した、「文脈を共有する」ことが達成できます。
自分に関係ないコンテンツの記事でも暇だと見ちゃったりするものですよね。
動画だったら、ダイジェスト動画や冒頭の十数秒を添付することでこの戦術を使うことが出来ます。
3-5. 画像を使う
色鮮やかな画像は目を引きますよね。
かわいい美少女の画像を使いましょう。
3-6. 気持ちに訴えかける
「これが私の全てです。どうか見てくださいm(_ _)m」
みたいな文です。プライドがない人にオススメの戦略。
3-7. 文の長さを適切にする
文が短いと情報量が少なく上に上げた要素が入りません。
文が長いと頭に負荷がかかりすぎて読む気をなくします。
140字まるまる使ったツイートなんかは縦読みだけ確認して飛ばしちゃいますよね。
3-8. 記号、ひらがな、漢字などを効果的に使う
Youtubeのタイトルや2ちゃんのスレタイでよくある、【〇〇】というような【】を活用することでそこを目立たせることが出来ます。
また、文章中の漢字とひらがなのバランスも頭への負荷に影響するのではないか、と考えます。これは私の半ばこだわりですけどね。
漢字を多用した文章は読者に堅苦しい印象を与える可能性が有りますが、
ひらがなの割合を増やすとやわらかく、読みやすい文に見えませんか?
でも、あまりにもひらがなばかりだと逆にうっとうしいですよね。
バランスが大事です。
8つの戦略の紹介が終わったところで、いくつか実践例を示します。
どんな戦略が使われているか確かめてみてくださいね。
はてなブログに投稿しました #はてなブログ 書きました。特に配信活動をしている/これからしたいが一歩踏み出せない人はぜひ読んでください!
— てんぷら/Tempra (@tempra_chan) April 15, 2018
私がバーチャル女の子とスマブラ配信をする理由 - はい!てんぷらちゃんhttps://t.co/MIqa5iRIEF
「最近Vtuber多すぎてよく分からない😂」という人に向けて、サクッと読める記事を書きました。7カテゴリ40人のVtuberをおすすめ動画と共に紹介します。どの子好き? #はてなブログ
— てんぷら/Tempra (@tempra_chan) May 25, 2018
バーチャルYoutuber多すぎワロタwww…https://t.co/yDUAHJq8QB
ゲッコウガコンボ徹底解説講座!#1序盤編【スマブラ4】Greninja Combo Perfect Tutorial #1 https://t.co/HqgY6zsB05 @YouTubeさんから 作りました。割とぼくのスマブラ4の集大成なのでどうぞ見てってくださいm(__)m
— てんぷら/Tempra (@tempra_chan) May 4, 2018
注意。
興味を引くようなサムネイルは、あくまで自分のコンテンツを伝えたい人により良く伝えるための工夫です。
嘘をついたり、過剰に盛ったりするのはダメだぞぉ♡
そこを見誤ると、悪質なまとめサイトみたいになっていきますからね……。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ここからは、「どのように上記のアイデアを思いついたか」に関する後語りをしていきます。
もし良かったら、最後までお付き合いください。
この記事は、1. ターゲット設定と2. 目的設定が内容、つまりコンテンツについての話で、3. サムネ設定が伝え方、デリバリーについての話でした。
前2つに関しては、私が論文を読む訓練を受けた時に有用なテクニックの一つとして教わった「表紙分析」にヒントを得ています。
「表紙分析」とは、論文に限らず文章を読むときに使えるテクニックです。
具体的には、本文に深入りする前に表紙や裏表紙、目次だけを見て、その文章が
- 誰が (筆者の専門・所属・経歴)
- 何を (内容・テーマ)
- 誰に向けて (ターゲット)
- どんな目的で (読み手がどう変化することを期待するか)
書いたかを抑えておく、というものです。
これをすることで、本文を読んだ時にその理解がブレにくくなるというメリットがあります。
イェール大学でコミュニケーションを研究しているハロルド・ラスウェルさんが考えたモデルらしいです。
ツイッターでバズったツイート眺めてる時もこれを意識するとクソリプ飛ばさなくて済むようになると思います。
3. サムネ設定に関しては、特に理論とかはないです。
強いて言えば、約7年のTwitter人生で「どうすればツイートにふぁぼが付くか」を経験的に研究した結果だと思います。。。
あとは自分がYoutubeに動画を投稿し始めるに当たって、有名Youtuberの動画のサムネ見たり、ネットの記事読んだりして得た知見から話しています。
最後に。
この記事で紹介した多くのことは当たり前のことだと思います。
それでも、もしこれを読んだあなたが何かヒントを得て、自分の発信活動に役立て、大きく活躍してくれればそれは私の喜びです。
動画投稿の際は、彼女の再生リストをサムネイル作成の参考にしてくださいね。
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おわり!!!!!!!!!!